6/18【要注意】日本株は上がってるけど「不快な上げ」!? 1年前の悪夢再来か?

📅 6/18の資産運用実績
📊 総資産:8,286,829円(+1,608,608円)
株式:60.83%/信託:39.15%
皆さん、こんにちは!トシです。
今日の東京株式市場では、日経平均株価がなんと3日続伸となりました。終値は3万8861円と、しっかりとした値動きでしたが、市場関係者の間では「なぜ上がったの…?」という戸惑いの声が上がっています。
実は、今日の株価上昇は**「不快な上げ」とも表現されています。なぜなら、中東情勢の緊迫化や前日の米国株安といった、本来なら株価を下げる要因を完全にスルー**しているからです。寄り付きこそ安かったものの、その後は一本調子で上昇するという、説得力のある材料が見当たらない不可解な動きでした。
なぜ日本株だけが「独歩高」なのか?その裏側
世界中が警戒ムードの中、なぜ日本株だけが上昇し続けているのでしょうか?主な要因として、以下の2つが考えられます。
- 円安進行(投機的な円売り・ドル買い)
円相場が下落に転じると、海外の投機筋による日本株先物の買いが増える傾向があります。今日の相場を牽引したのは、ファーストリテイリングなどの値がさ株。これは先物主導の上昇を象徴しています。 - 需給要因(配当再投資や時期的な買い)
配当金の再投資や、時期的に入りやすい買い需要も影響していると見られます。しかし、外部環境の不透明感が強い中で、悪材料を無視した上昇は、やはり投機的な側面が大きいと言えるでしょう。
つまり、今の日本株の上昇には、明確な好材料があるというよりも、円安と投機的な動きが背景にある可能性が高いのです。
注目銘柄の動き:ゲーム株が賑わう一方で…
今日の市場では、特定のテーマへの資金流入が活発でした。
- ゲーム関連株が活況
任天堂、ソニーグループ、スクウェア・エニックス、バンダイナムコなどが買われました。これは特定の材料というよりは、お金が集まりやすかった印象が強いです。 - 防衛関連株は一休み
中東情勢が緊迫しているにもかかわらず、防衛関連株は売られる展開となりました。これは短期資金が、日々のテーマに乗って売買を繰り返していることを示唆しています。
実体経済との「ズレ」が示す危うさ
上昇する株価の一方で、実体経済には懸念材料がくすぶっています。
- 進展なき日米関税交渉
市場では進展が期待されていましたが、具体的な成果はまだ見えていません。トランプ前大統領のG7短期滞在も、前向きな兆しにはなりませんでした。 - 自動車輸出の鈍化
円安にもかかわらず、5月のアメリカ向け自動車輸出台数は大幅に減少。関税や貿易停滞の影響が出ています。 - 機械受注の落ち込み
4月の機械受注も大きく減少し、設備投資意欲の低迷が顕在化しています。代表銘柄のファナックなども慎重な動きとなっています。
現在の日経平均株価は、トランプ関税問題や中東情勢が本格化する前の2月下旬以来の高値水準にあります。これを見ると、市場はすべてを「織り込み済み」と判断しているようにも映りますが、実体経済との整合性にズレがある可能性は否定できません。
1年前との不気味な類似点:「令和のブラックマンデー」の再来か?
今の相場は、実は約1年前の動きと酷似しているとの声もあります。
- 一方的な上昇
昨年6月ごろ、日経平均や半導体などの値がさ株が、米国株の動向に関係なく一方的に上昇する局面がありました。当時もアドバンテストやディスコなどが牽引役でした。 - その後の調整
昨年は4万円台まで上昇した後、7月下旬から急速に調整が始まり、**8月上旬には「令和のブラックマンデー」**とも言われる暴落が発生しました。
つまり、米国市場や外部環境を無視して、日経平均や値がさ株が上昇し続ける状況は、ちょうど1年前のバブル的動きと似ているのです。
もちろん、株価が上昇していること自体は歓迎すべきことですが、今の相場は**「実体とかけ離れている可能性がある」**という点に、少し注意を向けておきたいですね。